遠隔画像診断の起業

遠隔画像診断一般に関するQ&A

読影医の読影料

 

読影医の読影料に差があるのはなぜか

 遠隔画像診断をやっているプロバイダ(会社、組合など)に雇われて、医師がもらう報酬は1件あたりだいたい 1000円〜2000円と幅があります。
 これより下も、上もありますが、だいたいこの程度のことが多いです。

 

 これには以下のようなカラクリがあります。

 

病院からもらう金額が決まっている

 病院からもらうのはだいたい 3000円が平均です。

 

人件費率の常識が異なる

 サービス業の人件費率は30%のことが多いです。
 例外的に医療とキャバクラ嬢は50%に達します。
 実際は公立病院は6割を超えるところがちらほらです。大阪府下の市立病院では15割(完全赤字)というところもあります。

 

 

 

 これらのことから以下のような結論が導き出されます。

 

大手企業は安い(1000-1200円程度)

 経営者が医師でない場合は、「読影料は 3000円の30%、イロをつけて 1000円も出せば納得するだろう」というのが常識です。
 それに創業が古いところが多く、データセンターの運営費、回線料などが高額なままであることが多いです。
 顧客数が多いため、機器のバージョンアップ(顧客病院側にも発生)も億単位のお金が必要であることが多いです。
 それに営業職、システムエンジニア、メンテナンススタッフなどの人件費が巨額となり、3000円のうち2000円もらうビジネスモデルでも収益はさほどでもないです。

 

医師のやっている会社(1500円程度)

 経営者は医師ですから人件費率は5割と考えるケースが多く、1500円くらいが相場です。 
 ただし、歴史の古いところは上記の大手企業と同じく、システムが古くて高くて遅いという三重苦を抱えており、おまけにエンジニアやプログラマ、セールスマンなどを自社で抱えているところは 1500円さえ難しいところもあります。
 このあたりの経営の容易さは後発ほど有利ですので、後発ほど読影費が高く設定できます。

 

(手前味噌ですが)テラーク・・・のようなアウトソーシングを活用したプロバイダ

 事務業務もシステムも全部外注しています。
 契約、請求などの事務業務に1件400円ほど、システムで600円ほどお支払いしているので、テラークの取り分は 2000円ほどです。
 読影端末も医師の所有のものを使うので、機器にお金はかかりません。
 現在は読影医に 2000円支払っています。
 テラークは有限責任事業組合なので利益を上げる必要がありませんし、経費もほとんどかかりませんので、全額読影医に支払っています。

 

ご自分でプロバイダを作って経営すれば

 システムにイーサイトを使えば手取り 2400円くらいですね。
 もっと安い◆◆◆を使えば 2700円くらいになるかもしれません。
 契約、請求業務は自分か家族でやれば、上記の金額がまるまる手元に入ります。
 めんどくさくない人にはお勧めします。

 


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